Nature ハイライト
遺伝学:発達障害におけるde novo変異
Nature 542, 7642
今回、発達障害解読(DDD)プロジェクトのM HurlesとJ McRaeたちは、診断未確定の重度の発達障害患者のいる4293家族について、エキソームの塩基配列を解読した結果について報告している。解析の結果、94の遺伝子に有害なde novo変異が多く存在することが分かり、これらの遺伝子の発達障害との関連が示された。今回のコホートの42%がコード配列に病原性のde novo変異を持ち、タンパク質の機能が破壊されたり、変化したりしていた。
2017年2月23日号の Nature ハイライト
気候科学:更新世の間氷期のタイミング
遺伝学:発達障害におけるde novo変異
神経科学:網膜での視覚特徴の表現
免疫学:マラリアワクチンの探索
生理学:新規のアディポカイン
地球科学:白亜紀に起きたカオス的な軌道変動
進化学:新たな化石から明らかになった初期の軟体動物形態
発生生物学:胚発生中の母性mRNAの除去
がん:抗がん剤がDNAに与える望ましくない作用
分子生物学:RNAメチル化を介して起こるtRNA修飾
細胞生物学:有糸分裂チェックポイント複合体の会合