Nature ハイライト

分子生物学:RNAメチル化を介して起こるtRNA修飾

Nature 542, 7642

DNAとRNAで起こる多数の修飾は、一般に考えられているよりもはるかに大規模で、既知の修飾は100種類を超えている。しかし、in vitroで簡単に再現できないものが多く、複数の修飾が連動して起こることが必要かもしれないとの見方が出されている。J Alfonzoたちは今回、寄生生物ブルース・トリパノソーマ(Trypanosoma brucei)で、このような連動する系を明らかにしている。tRNAThrの32番目のシトシンからウリジンへの脱アミノ化には2種類の酵素活性が必要で、反応は3-メチルシトシン(m3C)中間体の形成を経て起こることが分かった。さらに、m3CメチルトランスフェラーゼTRM140aの存在が、デアミナーゼADAT2/3の潜在的変異原性を抑えていることも分かった。

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