Nature ハイライト
神経科学:網膜での視覚特徴の表現
Nature 542, 7642
視対象の縁や動きなどの特徴は、網膜で抽出されて脳に送られる。これは、双極細胞が、光受容器からの入力を、その神経解剖学的・分子的多様性によって別々の経路に分離することで可能になる。今回T Badenたちは、マウス網膜の1万3000個以上の双極細胞を可視化し、双極細胞の広い機能的多様性を可能にする興奮性入力と抑制性入力について記述している。この結果は、従来空間のコントラストと関連付けられてきた受容野の中心部と周辺部の相互作用が、時間的信号の調整にも関わることを示唆している。
2017年2月23日号の Nature ハイライト
気候科学:更新世の間氷期のタイミング
遺伝学:発達障害におけるde novo変異
神経科学:網膜での視覚特徴の表現
免疫学:マラリアワクチンの探索
生理学:新規のアディポカイン
地球科学:白亜紀に起きたカオス的な軌道変動
進化学:新たな化石から明らかになった初期の軟体動物形態
発生生物学:胚発生中の母性mRNAの除去
がん:抗がん剤がDNAに与える望ましくない作用
分子生物学:RNAメチル化を介して起こるtRNA修飾
細胞生物学:有糸分裂チェックポイント複合体の会合