Nature ハイライト
免疫学:マラリアワクチンの探索
Nature 542, 7642
マラリアワクチンの最も良い候補には、今までのところ、蚊により接種された熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のスポロゾイト(PfSPZ)を放射線弱毒化したもの、放射線弱毒化した凍結保存PfSPZの静脈注射、クロロキンあるいはメフロキンの投与を受けた人に対して蚊により接種された感染性PfSPZがある。今回S HoffmanとP Kremsnerたちは、クロロキン投与を受けた人に、放射線を照射していない無菌性凍結保存PfSPZを接種することで、少なくとも10週間にわたって同じマラリア株の感染に対する防御を誘導できることを報告している。また著者たちは、この防御は多機能T細胞の記憶と相関があることを示している。
2017年2月23日号の Nature ハイライト
気候科学:更新世の間氷期のタイミング
遺伝学:発達障害におけるde novo変異
神経科学:網膜での視覚特徴の表現
免疫学:マラリアワクチンの探索
生理学:新規のアディポカイン
地球科学:白亜紀に起きたカオス的な軌道変動
進化学:新たな化石から明らかになった初期の軟体動物形態
発生生物学:胚発生中の母性mRNAの除去
がん:抗がん剤がDNAに与える望ましくない作用
分子生物学:RNAメチル化を介して起こるtRNA修飾
細胞生物学:有糸分裂チェックポイント複合体の会合