Nature ハイライト
古生態学:熱水噴出孔に存在した初期生命
Nature 543, 7643
海底の熱水噴出孔は、地球上における最初期の、生物が生息可能な環境の1つであったと考えられている。今回M Doddたちは、少なくとも37億7000万年前の熱水噴出孔の内部および周囲に見られる生命の痕跡と推定されるものが、地球最古の生命の証拠である可能性を示唆している。カナダ・ケベック州北部に由来する碧玉および炭酸塩岩には、糸状微生物の存在を示すと考えられる構造体が保存されており、こうした構造体には赤鉄鉱からなる管状のものも含まれていた。これらの管状構造体は、今回のものよりはるかに新しい堆積岩中で発見されている微生物活動を示す形態を保持している。
2017年3月2日号の Nature ハイライト
古生態学:熱水噴出孔に存在した初期生命
がん:膵神経内分泌腫瘍のゲノミクス
分子生物学:遺伝子内のDNAメチル化の役割
生化学:メタン触媒の分子構成
天文学:ガスのアウトフローはブラックホールの内部円盤に応答している
材料科学:歯のエナメル質から着想を得た強靭な材料
地球科学:地球の核の内部での結晶化
免疫学:CARで腫瘍拒絶をドライブする
細胞生物学:機械ストレスに応答した細胞分裂
植物科学:光化学系IIでのO=O結合形成