Nature ハイライト
免疫学:CARで腫瘍拒絶をドライブする
Nature 543, 7643
合成キメラ抗原受容体(CAR)を導入したT細胞の使用は、特定のがんの治療に有望な戦略である。今回M Sadelainたちは、マウスの腫瘍モデルにおいて、CARを内在性のTRAC(T-cell receptor α constant)座位にノックインすることで、持続性シグナル伝達を低減させ、T細胞の速過ぎる分化を防ぎ、疲弊を遅らせることができることを示している。この方法は、ランダムな挿入と比べて、機能および抗腫瘍効果が増強されている。
2017年3月2日号の Nature ハイライト
古生態学:熱水噴出孔に存在した初期生命
がん:膵神経内分泌腫瘍のゲノミクス
分子生物学:遺伝子内のDNAメチル化の役割
生化学:メタン触媒の分子構成
天文学:ガスのアウトフローはブラックホールの内部円盤に応答している
材料科学:歯のエナメル質から着想を得た強靭な材料
地球科学:地球の核の内部での結晶化
免疫学:CARで腫瘍拒絶をドライブする
細胞生物学:機械ストレスに応答した細胞分裂
植物科学:光化学系IIでのO=O結合形成