Nature ハイライト
細胞生物学:ゲノムをHi-C法で捉える
Nature 544, 7648
染色体が核内でどのように折りたたまれ、組織化されているのかを解明しようと、顕微鏡法や、3C法(chromosome conformation capture)を基盤とするHi-C法などの分子技術を利用した研究が行われてきた。今回E Laueたちは、画像化の後に単一細胞Hi-C法を用いるという新たな手法を編み出し、これを用いてマウスの細胞周期G1期にある半数体胚性幹細胞を個別に解析している。この方法は解像度が高く、染色体のトポロジカル関連ドメインやループが細胞によってどのように異なるかを100キロ塩基未満の精度で調べたり、画像化によって染色体構造を確認したりできる。
2017年4月6日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:まれな崩壊を探して
幹細胞:骨髄の緊急時の血液バンク
細胞生物学:ゲノムをHi-C法で捉える
生化学:腸でのペクチンの分解
化学:現場で水素を作る
生物地球化学:バイオマスの過去の増加
神経科学:顆粒細胞の報酬反応
微生物学:スペーサーの早期獲得が免疫を高める
免疫学:肺は新鮮な血液の供給源である
構造生物学:アディポネクチン受容体の酵素活性