Nature ハイライト
微生物学:スペーサーの早期獲得が免疫を高める
Nature 544, 7648
CRISPR–Cas系は、原核生物において、感染したウイルスやプラスミドからスペーサーとして知られる短いDNA塩基配列を獲得し、そのスペーサーを鋳型として病原体を切断することで、感染因子に対する免疫を付与する。今回、感染の際のスペーサー獲得の時系列情報が示され、CRISPR–Cas機能の新しい面が明らかになった。この時系列情報から、スペーサーの早期獲得が微生物の免疫応答を高める仕組みが示された。
2017年4月6日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:まれな崩壊を探して
幹細胞:骨髄の緊急時の血液バンク
細胞生物学:ゲノムをHi-C法で捉える
生化学:腸でのペクチンの分解
化学:現場で水素を作る
生物地球化学:バイオマスの過去の増加
神経科学:顆粒細胞の報酬反応
微生物学:スペーサーの早期獲得が免疫を高める
免疫学:肺は新鮮な血液の供給源である
構造生物学:アディポネクチン受容体の酵素活性