Nature ハイライト
免疫学:肺は新鮮な血液の供給源である
Nature 544, 7648
止血のための血餅を作るのに不可欠な血小板は、多くは骨髄で産生されるが、肺もその産生に関わっているとする間接的な証拠もある。E Lefrançaisたちは今回、マウスの肺で微小循環を画像化し、肺が造血前駆細胞や血小板放出巨核球の貯蔵庫として働いており、それらの細胞が骨髄不全を補償するために誘導され得ることを報告している。彼らはマウスの総血小板産生の約50%が肺によると推定しており、肺が重要な造血能を持つ器官であることを明らかにした。
2017年4月6日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:まれな崩壊を探して
幹細胞:骨髄の緊急時の血液バンク
細胞生物学:ゲノムをHi-C法で捉える
生化学:腸でのペクチンの分解
化学:現場で水素を作る
生物地球化学:バイオマスの過去の増加
神経科学:顆粒細胞の報酬反応
微生物学:スペーサーの早期獲得が免疫を高める
免疫学:肺は新鮮な血液の供給源である
構造生物学:アディポネクチン受容体の酵素活性