Nature ハイライト
免疫学:PD-1阻害治療応答の血液バイオマーカー
Nature 545, 7652
現在のところ、進行性黒色腫の患者で、PD-1阻害治療によって長期的な臨床的恩恵を受けられるのはごく一部である。これまで、PD-1阻害の機構を理解する手段としての血液によるプロファイリングは、あまり行われてこなかった。今回A Huangたちは血中のCD8 T細胞を解析し、PD-1阻害の臨床的恩恵が、治療前の腫瘍量に対して疲弊CD8 T細胞がどの程度再賦活化するかに依存することを示している。腫瘍量に対するCD8 T細胞の再賦活化の割合を明らかにすることは、患者がPD-1阻害治療にどのくらい応答するかを予測するのに役立つ可能性がある。
2017年5月4日号の Nature ハイライト
気候科学:地球温暖化の停滞の分析
神経幹細胞:オルガノイドの光明
神経幹細胞:シャーレの中で前脳をモデル化する
免疫学:PD-1阻害治療応答の血液バイオマーカー
構造生物学:多段階を経て起こるヌクレオシド輸送
物性物理学:凍結電荷による伝導
物性物理学:熱の量子
細胞生物学:ミトコンドリアのカルシウム交換に依存する恒常性
神経変性:ポリQ鎖がオートファジーを調節する