Nature ハイライト
天文学:クエーサーの探求で見つかった活発な星形成銀河
Nature 545, 7655
巨大な楕円銀河は、赤方偏移4の位置ですでに観測されている。このことから、極めて活発に星形成をしている銀河がさらに高赤方偏移の位置に存在していなければならないことになるが、そのような銀河はこれまで見つかっていない。今回R Decarliたちは、赤方偏移が6を超える位置で、クエーサーのホスト銀河のそばにあって、要求される生成率で星形成している銀河を4つ発見したことを報告している。そのような銀河の存在は、銀河と構造形成のシミュレーションでは予測されておらず、クエーサーのホスト銀河を研究する一環で偶然発見された。こうした銀河が、今まで見つかっていない種族の典型なのであれば、その存在頻度は十分高く、大質量楕円銀河を説明できる。
2017年5月25日号の Nature ハイライト
免疫学:T細胞機能不全の2つの段階
天文学:クエーサーの探求で見つかった活発な星形成銀河
量子物理学:高温超伝導の秘密を探る
環境科学:ディーゼル車の排ガスの危険性
神経科学:視索前野の睡眠促進ニューロン
ウイルス学:蚊においてジカウイルスの感染力を高める変異
植物生物学:植物の免疫をプログラムする
がん:腫瘍免疫を遮断する
がん:がんプログレッションにおける代謝変化の役割
生物工学:タンパク質の相互作用のマッピング