Nature ハイライト
材料科学:タコから着想を得た粘着パッチ
Nature 546, 7658
接着材料は、大きく分けて2つに分類され、界面での化学結合や引力を通して機能するものと、機械的な結合を通して表面同士の接着性を確保するものがある。いずれの種類についても、乾燥状態や液体に浸した状態で接着して、しかも汚染されにくい接着材料を見つけることが、目下の課題である。今回C Pangたちは、タコの吸盤の形状から着想を得て、機械的変形を通して接着するテクスチャー加工したポリマーパッチを開発・作製した。このパッチは、さまざまな媒質中で優れた接着特性を示すとともに、化学的汚染が起こりにくかった。
2017年6月15日号の Nature ハイライト
幹細胞:ヒト誘導多能性幹細胞の変動をマッピングする
微生物学:下痢症の創薬研究
分子生物学:記憶形成における核内アセチルCoAの役割
応用物理学:ワイヤレス給電のためのパリティ–時間対称性
材料科学:みぞれ状の強誘電体
材料科学:タコから着想を得た粘着パッチ
免疫学:安定なT-bet発現で安全確保
細胞周期:サイクリンD3–CDK6代謝によるがん細胞の生存
がん治療:薬剤抵抗性を再プログラム化するがん細胞
構造生物学:抗CRISPRタンパク質はCas9の活性を阻害する