Nature ハイライト
免疫学:安定なT-bet発現で安全確保
Nature 546, 7658
A Rudenskyたちは今回、転写因子T-betを発現する制御性T(Treg)細胞の機能を調べた。遺伝学的な運命マッピング法を用いて、彼らは自然発生したTreg細胞サブセット、および1型ヘルパーT(TH1)細胞が優勢な感染状況下で発生したTreg細胞サブセットでは安定なT-bet発現が見られることの証拠を示している。T-bet発現それ自体が正常な機能性に絶対的に必要ということではなかったが、T-betを発現するTreg細胞サブセットの維持は病的なTH1応答の抑制に必要だった。一方、TH2もしくはTH17が優勢なCD4 T細胞応答の際には抑制に必要ではなかった。
2017年6月15日号の Nature ハイライト
幹細胞:ヒト誘導多能性幹細胞の変動をマッピングする
微生物学:下痢症の創薬研究
分子生物学:記憶形成における核内アセチルCoAの役割
応用物理学:ワイヤレス給電のためのパリティ–時間対称性
材料科学:みぞれ状の強誘電体
材料科学:タコから着想を得た粘着パッチ
免疫学:安定なT-bet発現で安全確保
細胞周期:サイクリンD3–CDK6代謝によるがん細胞の生存
がん治療:薬剤抵抗性を再プログラム化するがん細胞
構造生物学:抗CRISPRタンパク質はCas9の活性を阻害する