Nature ハイライト
人類学:初期の現生人類がスマトラ島に住んでいた
Nature 548, 7667
遺伝学的証拠は、現生人類が6万年前以前の東南アジアに存在していたことを示しているが、実際の化石証拠は少なく、間接的である。K Westawayたちは今回、以前にヒトの歯が出土したインドネシア・スマトラ島の洞窟の固結角礫岩や鍾乳石、出土した歯の標本に対して3種類の年代測定法を用いることにより、7万3000~6万3000年前のこの地域に現生人類が存在した証拠を示している。今回の知見は、約7万3000年前にスマトラ島で起こったトバ火山の破滅的な噴火の頃に、現生人類がこの地域に居住していたことを示唆している。
2017年8月17日号の Nature ハイライト
進化学:滑空するジュラ紀の哺乳形類
天文学:赤色超巨星の高速運動するガス
ナノ科学:カオスの縁で計算する
人類学:初期の現生人類がスマトラ島に住んでいた
神経科学:味覚系をいじって苦味と甘味を混乱させる
幹細胞:皮膚は異常増殖を修正することでその形状を維持する
遺伝学:抗がん剤抵抗性を引き起こすlncRNA
細胞生物学:タンパク質分解につながるチャネル
細胞生物学:細胞膜からアクセスできる脂質シグナル伝達受容体