Nature ハイライト
惑星科学:木星の見事なオーロラ
Nature 549, 7670
地球上で最も強いオーロラは、電子がコヒーレントに加速される離散的(discrete)過程によって生じる。もっと弱いオーロラは、磁気的に捕獲された電子の波動散乱に起因する。木星のオーロラは地球のオーロラより数桁強力なので、離散的過程によって生じると考えるのが自然だったが、探査機ジュノーによる初期のin situ観測では、この離散的過程の証拠は見つからなかった。今回B Maukたちは、オーロラの交差点上のいくつかで電子の離散的な下向きの加速を報告しているが、そのエネルギーフラックスは広帯域過程に起因するエネルギーフラックスよりはるかに小さく、広帯域特性は地球とは大きく異なる。
2017年9月7日号の Nature ハイライト
量子物理学:軌道に乗る量子セキュリティー技術
微生物学:微生物はヒトのシグナル伝達を模倣する
分子生物学:抑制されたクロマチンから転写を開始
神経科学:活性型AMPA受容体の構造が初めて解かれた
惑星科学:木星の見事なオーロラ
表面科学:触媒の活性部位を特定する
発生生物学:心臓の非対称性は右から始まる
植物科学:コケにおける性の話
がん:免疫回避の調節
遺伝子調節:CRISPR活性化によるエンハンサー機能のマッピング