Nature ハイライト

神経科学:老化のシグナル

Nature 551, 7679

我々ヒトの老化速度には大きな個体差がある。線虫の一種Caenorhabditis elegansでも、寿命や加齢に関連する衰退に多様性が見られる。今回S Caiたちは、rgba-1regulatory-gene-for-behavioural-ageing-1)および神経ペプチド受容体遺伝子(npr-28)の多型が、C. elegansで老化速度の変化を引き起こすことを示している。rgba-1はグリア細胞で神経ペプチドをコードしており、ニューロンでnpr-28がコードする受容体を活性化することで、SIR-2.1を介するミトコンドリアでの異常タンパク質応答の活性化の低下を引き起こし、これによって老化が調整される。

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