Nature ハイライト
神経科学:老化のシグナル
Nature 551, 7679
我々ヒトの老化速度には大きな個体差がある。線虫の一種Caenorhabditis elegansでも、寿命や加齢に関連する衰退に多様性が見られる。今回S Caiたちは、rgba-1(regulatory-gene-for-behavioural-ageing-1)および神経ペプチド受容体遺伝子(npr-28)の多型が、C. elegansで老化速度の変化を引き起こすことを示している。rgba-1はグリア細胞で神経ペプチドをコードしており、ニューロンでnpr-28がコードする受容体を活性化することで、SIR-2.1を介するミトコンドリアでの異常タンパク質応答の活性化の低下を引き起こし、これによって老化が調整される。
2017年11月9日号の Nature ハイライト
生態学:森林生物多様性を脅かすエッジ効果
神経科学:老化のシグナル
構造生物学:転写開始前複合体中のTFIIH
天文学:非常に珍しい超新星
材料科学:ひずみを取り込むナノ双晶銅
大気化学:積層が乱れてできた氷
進化学:言語の進化を調べる
神経科学:神経精神医学に関する遺伝的手掛かり
海洋科学:海洋の微量栄養素を加減する
がん:抵抗勢力の溜まり場