Nature ハイライト
原子物理学:高エネルギーニュートリノの相互作用断面積
Nature 551, 7682
ニュートリノは通常の物質と弱く相互作用するが、ニュートリノのエネルギーが高くなるとニュートリノと核子の相互作用断面積が大きくなる。これまでは、比較的低いエネルギーでしか相互作用断面積が測定されていなかった。今回、IceCubeコラボレーションのS Kleinたちは、6.3~980テラ電子ボルト(TeV)というエネルギーのニュートリノの地球による吸収を測定したことを報告している。計算された断面積は、素粒子物理学の標準模型の予測と統計的に矛盾しておらず、コンパクト次元の影響を示す証拠は認められなかった。
2017年11月30日号の Nature ハイライト
原子物理学:多体系の量子シミュレーション
微生物学:マウスの腸内細菌は食塩感受性高血圧を抑制する
原子物理学:高エネルギーニュートリノの相互作用断面積
触媒:メタンの変換を触媒する
考古学:富の不平等の拡大の歴史
細胞生物学:不可分の繋留タンパク質とSNARE
がん:腫瘍は酸素レベルに適応する
微生物学:腸内細菌の調剤術
構造生物学:転写共役修復複合体の構造を解明