Nature ハイライト
免疫学:マラリア原虫の免疫逃避
Nature 552, 7683
寄生虫である熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)は、いくつかの戦略を用いて、感染の際に宿主の免疫系から逃避する。今回、荒瀬尚(大阪大学)たちは、マラリア原虫由来のRIFINタンパク質ファミリーのサブセットの1つが、感染赤血球の表面にリガンドとして発現して、免疫抑制化受容体である白血球免疫グロブリン様受容体B1(LILRB1)あるいは白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)と結合して、免疫応答を減弱させていることを報告している。
2017年12月7日号の Nature ハイライト
パーキンソン病:PINK1の構造
分子生物学:抗がん性tRNA断片
ナノテクノロジー:自己形成するナノ構造体
ナノテクノロジー:DNA折り紙を設計する
ナノテクノロジー:DNA折り紙を大量に作る
惑星科学:火星の粘土鉱物を作った蒸気
古生物学:「帽子」から絶滅リスクを予測する
免疫学:マラリア原虫の免疫逃避
がん免疫療法:チェックポイント因子はリンパ腫を抑制する
分子生物学:METTL3は腫瘍増殖を助ける