Nature ハイライト
神経生理学:微小な温度変化が睡眠を制御する
Nature 555, 7694
概日リズムと睡眠周期は、光と温度の両方によって制御されているが、生物時計の中枢は、環境温度の微小で一過的な変化に対してはロバストだと考えられている。O Shaferたちは今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の時計ニューロンであるDN1pが、いくつかの末梢器官から報告を受けながら、環境における温度変化を分刻みで監視しており、それに基づいて睡眠のタイミングを適切に制御することを明らかにしている。光と温度は共に昼夜を区別するマーカーである一方で、それらは生物時計の神経ネットワークによって本質的に異なる方法で情報処理されている。
2018年3月1日号の Nature ハイライト
生物物理学:無秩序なタンパク質から作られる高親和性複合体
天文学:全天における吸収プロファイル
量子コンピューティング:捕捉イオンによる高速化
材料科学:伸びる電子デバイス
地球科学:地球内部の初期の分離を明らかにしたレユニオン島の岩石
神経生理学:微小な温度変化が睡眠を制御する
幹細胞:伸展により活性化されるイオンチャネルが幹細胞分化を促す
分子生物学:lncRNAを核へ案内する
分子神経科学:ハンチンチンの構造
構造生物学:クラスBのGPCR群で見られるバイアス型作用の基盤