Nature ハイライト
太陽電池:カリウムによる不活性化を用いたペロブスカイトルミネッセンスの改良
Nature 555, 7697
金属ハロゲン化物ペロブスカイトには、優れた光電子特性があり、安価で製造が容易であるため、主要なオプトエレクトロニクス技術に匹敵するものとなる可能性がある。太陽電池は有望な方向の1つであり、20%以上の効率がわずか数年ですでに達成されている。それにもかかわらず、最先端のペロブスカイト型太陽電池のルミネッセンス収率は依然として100%を大きく下回っており、改良の余地がある。今回S Stranksたちは、カリウムハロゲン化物不活性化層でペロブスカイトの表面と粒界を修飾した。その結果、ルミネッセンス収率を低くする主要因の2つである寄生的な非放射損失と光誘起イオン移動が減少した。著者たちは、この方法をさまざまな混合ハロゲン化物ペロブスカイトに適用し、効率限界に近いルミネッセンス収率を得ただけでなく、電荷輸送とデバイス電極との界面を改良した。
2018年3月22日号の Nature ハイライト
神経発生学:抑制性介在ニューロンにおける多様性の始まり
医学研究:より良い診断のための腫瘍タイプ分類法
細胞生物学:酵母核膜孔複合体の構造
計算機科学:機械学習による画像再構成の改良
太陽電池:カリウムによる不活性化を用いたペロブスカイトルミネッセンスの改良
材料科学:リチウム空気電池の寿命を長くする
太陽系:地球と月のよく似たカルシウム同位体組成
神経科学:初期脳発生のRNA-seq研究
植物生物学:植物における通過細胞の起源
生物海洋学:植物プランクトンでの鉄結合