Nature ハイライト
構造生物学:INO80によるクロマチンリモデリングを見る
Nature 556, 7701
細胞には、DNAの転写や複製、修復といった過程を調節するタンパク質がゲノムDNAに接近できるようにヌクレオソームのリモデリングを行う複合体が複数含まれている。今回、K Hopfnerたち、そしてD WigleyとX Zhangたちがそれぞれ、多数のサブユニットからなる大型のクロマチンリモデリング複合体INO80についての新しい知見を報告している。2つのチームはどちらもクライオ(極低温)電子顕微鏡を用いてヌクレオソームに結合したINO80の構造を決定し、他のヌクレオソームリモデリング複合体と比べると独特といえるヌクレオソーム結合様式と作用機構を明らかにしている。
2018年4月19日号の Nature ハイライト
核物理学:原子核時計の中の歯車
神経科学:免疫記憶が脳疾患を変化させる
ゲノミクス:パン酵母のゲノム進化
工学:論理デバイスとメモリーデバイスをつなぐ光
ナノスケール材料:多種類の二次元金属カルコゲニドを作る
進化学:大きくなり過ぎた生殖器で危機に瀕した貝形虫類
神経科学:フェレットでより良い脳発生モデルを作る
細胞生物学:Pelotaタンパク質がリボソームを救済する
構造生物学:INO80によるクロマチンリモデリングを見る