Nature ハイライト
免疫学:免疫のパターン認識におけるALPK1の役割
Nature 561, 7721
エルシニア属(Yersinia)をはじめとする病原性のグラム陰性細菌は、III型分泌装置依存的な機構によって宿主のNF-κBと自然免疫を活性化する。F Shaoたちは今回、遺伝学、生化学、構造生物学を組み合わせて用いて、細菌の糖代謝産物であるADP-ヘプトースが、ALPK1(alpha-kinase 1)–TIFA–TRAF6シグナル伝達経路を介してNF-κBを活性化することを明らかにしている。これによって、ALPK1が、細菌のADP-ヘプトースを認識するパターン認識受容体であることが示された。
2018年9月6日号の Nature ハイライト
神経科学:空間と時間の統合された記憶
心血管生物学:グルタミンシンテターゼの新しい機能
構造生物学:マラリアのタンパク質を積み荷として宿主細胞内に運び込むトランスロコン
惑星科学:木星の意外なダイナモ
量子物理学:原子を並べ替える
古生物学:哺乳類の生殖様式の起源
生態学:マルハナバチに対するスルホキシイミン系農薬の亜致死性の影響
神経科学:線虫では幼若期のストレスが性成熟に影響を及ぼす
免疫学:免疫のパターン認識におけるALPK1の役割
構造生物学:ピック病で見られるタウ繊維の構造