Nature ハイライト
		
		
        
		
		幹細胞:骨を長くする
Nature 563, 7730
出生後の骨成長の際に長軸方向の成長が維持される仕組みは、成長板に関連する骨格幹細胞の関与が提案されているものの、未解明の課題である。小野法明(米国ミシガン大学)たちは今回、発生中に軟骨細胞を作り出す骨格幹細胞が、出生後も成長板において休止状態で維持されており、成長中に活性化されてほとんどの骨細胞系譜を作り出すことを見いだしている。彼らはまた、未分化軟骨細胞前駆細胞と分化した肥大軟骨細胞との間にシグナル伝達のフィードバックループがあり、これによって骨格幹細胞のプールが維持され、長期的な成長を確保していることを明らかにした。
2018年11月8日号の Nature ハイライト
- 免疫遺伝学:遺伝子の分岐と自然免疫
- 生物物理学:生物学における能動的超弾性
- 構造生物学:Tc毒素の活性化機構
- 量子物理学:極低温気体における普遍性の探索
- 生化学:グリコシル化の理解を深める
- 地質学:地球最古の生命の痕跡への疑義
- 神経科学:脳でのタンパク質翻訳
- 幹細胞:骨を長くする
- 構造生物学:リガンド結合によって構造が複雑化するセロトニン受容体


