Nature ハイライト
免疫学:ノンコーディングRNAの翻訳が免疫応答に重要な役割を果たす
Nature 564, 7736
R Flavellたちは今回、細菌感染や炎症性疾患の状況で、リボソームを濃縮し、これまではノンコーディングと見なされていたRNAに非カノニカルなオープンリーディングフレーム(ORF)を見いだしている。彼らは、マウスのマクロファージにおいて、ATGから始まらないがタンパク質を作り出すことのできる短い新規ORFを多数特定した。このようなORFの1つは、腸粘膜感染に対する宿主免疫に不可欠であることが示された。著者たちは、今後行われるヒトタンパク質をコードするゲノムの検証で、ヒトの健康や疾患に大きく関与する可能性のある、潜在的な非カノニカルORFから作り出されるタンパク質産物の特定につながるかもしれないと予測している。
2018年12月20日号の Nature ハイライト
古生物学:ジュラ紀の海生爬虫類に見られる皮膚の配色および脂肪層
神経科学:苦難をも乗り越える強迫的欲求
構造生物学:天然状態の水晶体中にあるギャップ結合チャネルの構造
天文学:惑星状星雲中で生成される希少同位体
核物理学:アクチノイドの質量非対称な分裂の謎
物性物理学:ひねりの効いたカシミール効果
神経科学:ショウジョウバエのCO2への誘引は行動状態に応じて変化する
幹細胞:血液の起源
医学研究:心臓の異種移植に成功
免疫学:ノンコーディングRNAの翻訳が免疫応答に重要な役割を果たす
生物工学:改変された直交性「ステープル型」リボソームが示す新たな機能性