Nature ハイライト
オプトメカニクス:振動子を極限まで追い込む
Nature 566, 7742
機械振動子は、信号処理から生物学的検出まで幅広い用途に用いられ、量子力学の基礎の検証にも使用できる。カーボンナノチューブは、機械的特性と微小さゆえに、そうした振動子用として魅力的な材料である。しかし、そうしたデバイスの小型化が進むにつれ、振動はますます複雑になる。P McEuenたちは今回、カーボンナノチューブの熱振動を実時間で高い感度と時間分解能で直接測定することによって、これまで検出されていなかった領域のダイナミクスを明らかにしている。これによって、ブラウン運動の極限における非線形機械系の研究が可能になり、新しい応用への道が開かれる。
2019年2月7日号の Nature ハイライト
量子物理学:多体物理学の新しい解釈
加齢:レトロトランスポーザブルエレメントが老化細胞でインフラメージングを引き起こす
構造生物学:ついに明らかになったクラスC GPCRの構造
オプトメカニクス:振動子を極限まで追い込む
生化学:自然が作るN–N結合
神経科学:幹細胞機能の翻訳調節
生物工学:CopyCatはマウスで超メンデル遺伝を誘導する
免疫学:樹状突起伸長の仕組み
生理学:腸管の上皮細胞間Tリンパ球が全身の代謝を調節する
がんモデル:がんの成長パターン
細胞生物学:Sec61チャネルの構造