Nature ハイライト
Cover Story:単独飛行:テザーなしの飛行を実現した昆虫サイズのロボット
Nature 570, 7762
空気より重い物体を飛行させるには、どのようなサイズであっても、大きなエネルギーを消費するが、非常に小さいスケールでは、必要な電子機器と推進力を与える軽量コンポーネントを組み込む必要があるため、この課題はさらに深刻になる。このため、昆虫サイズの機体の大半が、外部電源とつながれて飛行している。今回N JafferisとF Helblingたちは、外部電源をつながずに飛行できる昆虫サイズの飛行体である、RoboBee X-Wingについて報告している。重さがわずか90 mgというこのRoboBee X-Wingには、2つの圧電アクチュエーターによって駆動される4枚の翼があり、60 mgの太陽電池アレイと91 mgの信号発生器が搭載されていて、同じくらいのサイズの昆虫に匹敵する推力効率が得られた。
2019年6月27日号の Nature ハイライト
微生物学:微生物による薬物代謝
免疫学:HIV免疫原の設計と評価
量子物理学:エンタングルメントを機械的に媒介するもの
物性物理学:量子材料の画像におけるパターン認識
材料科学:磁場の最高記録
物理化学:結晶のライフサイクル
進化学:多細胞性へのカギとなる可塑性
合成生物学:合成された恒常性
生化学:合成が中途停止したタンパク質を取り除く