Nature ハイライト

生体力学:捕食性の原生生物が生み出す波の連鎖

Nature 571, 7766

原生生物スピロストマム属(Spirostomum;別名ネジレグチミズケムシ属)の繊毛虫は、大型で細長く、数ミリ秒で体長を半分未満にまで収縮でき、毒素を放出して捕食者から身を守ったり被食者の動きを止めたりする。今回M Prakashたちは、この高速収縮に付随して流体力学的な波が生じ、それが環境を介して急速に伝播し、隣接する細胞に収縮を促すことを見いだしている。著者たちは、こうした波を観察・モデル化することで、彼らが細胞間コミュニケーションの新しい形であると主張する「集団的コミュニケーション」について説明している。

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