Nature ハイライト

光物理学:トポロジカル光共振器

Nature 574, 7779

トポロジカル欠陥の大半は、実空間における系のパラメーターの非自明な巻き付きパターンで特徴付けられる。しかし、連続体中の束縛状態と呼ばれるトポロジカル欠陥は、運動量空間に偏光渦がある局在した波動である。今回C Pengたちは、フォトニック結晶中で結晶の格子周期を変化させることによって、こうしたトポロジカル欠陥を融合できることを実証している。その結果、製造の不完全性や無秩序性から生じることの多い面外散乱損失に対するロバスト性によって、Q値の高いトポロジカルな光学共鳴が生じた。今回の知見は、光集積回路の重要なデバイスの性能を改善するのにトポロジカルフォトニクスの概念がどのように役立つかを示している。

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