Nature ハイライト

神経科学:微生物相は学習に影響を及ぼし得る

Nature 574, 7779

微生物相が宿主のニューロン機能、ひいてはその行動にも影響を及ぼし得ることを示す証拠はあるものの、こうした相関関係を駆動する機構についてはほとんど分かっていない。今回D Artisたちはマウスで、微生物相の操作が、迷走神経とは無関係な様式で恐怖消去学習に対し負の影響を及ぼし得ることを明らかにしている。特定の発生期間に典型的な微生物相を再定着させると、成体期の消去学習が正常なものへと回復した。従って、微生物相に由来するシグナルは、初期の脳発生と成体の両方において、学習に影響を及ぼし得る。

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