Nature ハイライト
神経科学:微生物相は学習に影響を及ぼし得る
Nature 574, 7779
微生物相が宿主のニューロン機能、ひいてはその行動にも影響を及ぼし得ることを示す証拠はあるものの、こうした相関関係を駆動する機構についてはほとんど分かっていない。今回D Artisたちはマウスで、微生物相の操作が、迷走神経とは無関係な様式で恐怖消去学習に対し負の影響を及ぼし得ることを明らかにしている。特定の発生期間に典型的な微生物相を再定着させると、成体期の消去学習が正常なものへと回復した。従って、微生物相に由来するシグナルは、初期の脳発生と成体の両方において、学習に影響を及ぼし得る。
2019年10月24日号の Nature ハイライト
天体物理学:GW170817のデブリに見つかったストロンチウム
光物理学:トポロジカル光共振器
ナノスケール材料:反芳香族壁に囲まれたナノケージ
がんゲノミクス:正常大腸細胞における変異の全体像
遺伝学:正常肝臓と硬変した肝臓における変異の全体像
神経科学:微生物相は学習に影響を及ぼし得る
幹細胞:老齢期に生じる個体差の駆動要因
神経科学:ショウジョウバエでは1対のグルコース感知ニューロンが全身グルコースレベルのマスター調節因子である
免疫学:VISTAはPSGL-1の酸性pH選択的リガンドである
エピジェネティクス:新規なヒストン修飾
構造生物学:コハク酸受容体の構成とアンタゴニスト選択性についての構造学的知見