Nature ハイライト
材料科学:秩序によって強くなる
Nature 581, 7808
3種類または4種類以上の主要元素成分からなる金属合金(それぞれ中エントロピー合金、高エントロピー合金と呼ばれている)は、機械的特性が優れているため関心を集めている。一般的に、こうした材料内の元素分布はランダムであると考えられているが、化学的短距離秩序が特性向上の原因である可能性が示唆されている。今回R Zhangたちは、中エントロピー合金において、短距離秩序の存在を示していると合理的に解釈できる微視的な構造的特徴を特定するとともに、試料について推測される短距離秩序の程度が、望ましい機械的特性(硬度など)と相関していることを示している。
2020年5月21日号の Nature ハイライト
天文学:ビッグバンから15億年後に形成された円盤銀河
量子物理学:用途の広い分子
応用物理学:半球形の網膜を持つ生体模倣眼球
材料科学:秩序によって強くなる
化学:重水素を所定の位置に配置する
生物工学:ヒトの全身の単一細胞地図
医学研究:肥満におけるスタチンと微生物相
免疫学:アダプタータンパク質TASLはSLC15A4を介してエンドソームのToll様受容体をIRF5に結び付ける
構造生物学:DGAT1の機能についての構造的手掛かり
構造生物学:ACAT1の構造と機能の特徴