Nature ハイライト

天文学:ビッグバンから15億年後に形成された円盤銀河

Nature 581, 7808

塵に富んだ初期宇宙で見つかった、大質量の回転している円盤銀河Wolfe Diskの想像図。この銀河は最初、より遠方に位置するクエーサー(左上)の光を調べていたときに発見された。
塵に富んだ初期宇宙で見つかった、大質量の回転している円盤銀河Wolfe Diskの想像図。この銀河は最初、より遠方に位置するクエーサー(左上)の光を調べていたときに発見された。 | 拡大する

Credit: NRAO/AUI/NSF, S. Dagnello

円盤銀河が、いつどのように形成されたかは、まだよく分かっていない。従来の銀河形成モデルによれば、円盤銀河は遅い時代に形成されたとされるが、銀河がいわゆる「低温モード」を通してガスを降着するとすれば、ビッグバンから10億年後という早い時期に形成された可能性がある。今回M Neelemanたちは、赤方偏移4.26に位置する銀河の観測結果について報告しており、その銀河が大質量の回転円盤であることを見いだしている。

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