Nature ハイライト

光物理学:モアレポラリトン

Nature 591, 7848

励起子は、電子と正孔の対であり、半導体物質において光子の吸収によって形成される。光子と半導体の結合は光共振器を用いて増強させることができ、その結果として光と物質のハイブリッド準粒子である励起子ポラリトンが形成される。今回H Dengたちは、ヘテロ2層遷移金属ジカルコゲニドにおいて最近報告されたモアレ励起子と結合したポラリトンを報告している。こうしたモアレポラリトンは強い非線形性を示し、その特性はモアレ格子を変化させることによって制御できる。ヘテロ2層系と共振器の質をさらに向上させることで、ポラリトンブロッケード効果などの非線形効果を観測できるようになる可能性がある。

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