Nature ハイライト

遺伝学:COVID-19の重篤疾患に関連する遺伝的座位

Nature 591, 7848

これまでに、3番染色体上の1つの座位とABO式血液型の座位が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の入院と関連付けられている。K Baillieたちは今回、英国各地の集中治療室に収容されたCOVID-19重篤患者2244人から遺伝型データを収集し、英国バイオバンクの対照群データを用いてゲノム規模関連研究を行った。有意な関連が見いだされた8つの座位について、再現性を検証したところ、以前報告された3番染色体の1座位に加えて、新たに4つの座位の再現性が確認された(対象形質には「入院」を用いた)。これらの座位には、OAS遺伝子クラスター、TYK2DPP9IFNAR2が含まれる。さらに、メンデル無作為化とトランスクリプトーム規模関連解析の結果から、治療標的として生物学的に妥当と思われる候補遺伝子群が明らかになった。

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