Nature ハイライト
進化学:ヒトとチンパンジーのハイブリッド細胞を用いて大脳皮質の進化を探る
Nature 592, 7854
ヒトと他の霊長類の間で、脳の拡大に違いを生む転写プログラムや発生上の重要事象が明らかにされ始めているが、発生のタイミングや分化におけるばらつきに違いがあるため、直接的な比較は難しい。S Paşcaたちは今回、ヒトとチンパンジーのハイブリッド細胞を用いてオルガノイドを作製し、脳の発生を調べている。この手法によって、細胞発生と神経発生のタイミングをまたいで、シス作用性とトランス作用性の遺伝子発現の影響を特定することが可能になった。
2021年4月15日号の Nature ハイライト
統計力学:アクティブマターにおける非相反性の重要性
材料科学:トポロジーを変えるポリマーネットワークのファスナー
火山学:カルデラ崩壊のモデル化
環境科学:生物多様性と食料と炭素のための海洋保護
進化学:ヒトとチンパンジーのハイブリッド細胞を用いて大脳皮質の進化を探る
幹細胞:ストレスは毛包幹細胞ニッチを介して発毛を阻害する
植物科学:受精を確実に成功させる
コロナウイルス:南アフリカでのSARS-CoV-2変異株のゲノム疫学
免疫学:NASH誘発性肝細胞がんにおけるCD8 T細胞の腫瘍を促進する役割
構造生物学:セロトニンのさまざまな作用の調節機構