Nature ハイライト

進化学:ヒトとチンパンジーのハイブリッド細胞を用いて大脳皮質の進化を探る

Nature 592, 7854

ヒトと他の霊長類の間で、脳の拡大に違いを生む転写プログラムや発生上の重要事象が明らかにされ始めているが、発生のタイミングや分化におけるばらつきに違いがあるため、直接的な比較は難しい。S Paşcaたちは今回、ヒトとチンパンジーのハイブリッド細胞を用いてオルガノイドを作製し、脳の発生を調べている。この手法によって、細胞発生と神経発生のタイミングをまたいで、シス作用性とトランス作用性の遺伝子発現の影響を特定することが可能になった。

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