Nature ハイライト

幹細胞:ストレスは毛包幹細胞ニッチを介して発毛を阻害する

Nature 592, 7854

齧歯類とヒトにおける証拠から、ストレスが発毛に影響を及ぼす可能性が示唆されている。Y Hsuたちは今回マウスで、ストレスが、ストレスホルモンであるコルチコステロンの副腎からの放出を介して、発毛を制限することを示している。コルチコステロンは発毛に必要な毛包幹細胞(HFSC)の活性化を阻害することが分かった。コルチコステロンのHFSC活性化の阻害は間接的であり、HFSC活性化を誘発する分泌因子Gas6のHFSCニッチでの発現を抑制することによる。以上より、この研究は、ストレスが組織の恒常性に及ぼす影響についての新たな手掛かりとなる。

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