Nature ハイライト

発生生物学:細胞は多能性を止めて成長する

Nature 552, 7684

哺乳類の発生過程では、胚の多能性幹細胞は着床時に内腔のある上皮を形成する。今回M Zernicka-Goetzたちは、マウスの胚性幹細胞(ESC)から作製されたスフェロイドでは、内腔形成につながる事象を引き起こすには、細胞は、制限のないナイーブ型多能性状態から脱出しなければならないことを示している。転写因子Oct4が、この脱出と、内腔形成に関与するタンパク質をコードする遺伝子群の発現を促す。また、これらの事象がヒト胚性幹細胞由来のスフェロイドでも保存されていることも分かった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度