Nature ハイライト
量子物理学:極低温原子からの物質波の自然放出
Nature 559, 7715
原子などの量子系は、光子を自然放出することによって、励起状態から低エネルギー状態に崩壊し得る。このタイプの放出は、放出され得る光子を制約するフォトニックバンドギャップ材料に原子を配置することによって変えることができる。こうした実験は、量子光学の中核をなしているが、実現は困難であり、その調整はさらに難しい。D Schnebleたちは今回、極低温原子を用いてよく似た挙動を実証し、光格子に閉じ込められたルビジウム原子からの物質波の自然放出を報告している。この高度に調整可能な系によって、量子電磁力学を調べる柔軟なプラットフォームが得られる。
2018年7月26日号の Nature ハイライト
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神経生物学:求愛行動に関わる神経回路
構造生物学:MCUの多様な構造
天文学:2つの星の物語
量子物理学:極低温原子からの物質波の自然放出
DNAナノテクノロジー:DNA折り紙をテンプレートにしてシリカ構造体を作る
古気候学:最終氷期極大期の開始時における氷床形成の詳細
考古学:約200万年前の中国にヒト族がいたことを示す証拠
微生物学:外膜と細胞壁、どちらが硬い?
医学研究:ヒスチジン代謝がメトトレキサートへの感受性を決定する
分子生物学:糖尿病とがんのリスクを結び付ける