Nature ハイライト
医学研究:ヒスチジン代謝がメトトレキサートへの感受性を決定する
Nature 559, 7715
メトトレキサートはよく用いられる化学療法剤である。D Sabatiniたちは今回、メトトレキサートに対するがん細胞の応答を調節する代謝的特徴について報告している。彼らは、ヒスチジン代謝の変化が、メトトレキサート感受性の決定要因の1つであることを明らかにした。白血病のマウスモデルでヒスチジンを補給すると、メトトレキサートに対する応答が増強した。この研究は、メトトレキサートの効果を改善するために、臨床でヒスチジンの補給を用いることができる可能性を示唆している。
2018年7月26日号の Nature ハイライト
化学:ハイレート型リチウムイオン電池向けのニオブ・タングステン酸化物アノード
神経生物学:求愛行動に関わる神経回路
構造生物学:MCUの多様な構造
天文学:2つの星の物語
量子物理学:極低温原子からの物質波の自然放出
DNAナノテクノロジー:DNA折り紙をテンプレートにしてシリカ構造体を作る
古気候学:最終氷期極大期の開始時における氷床形成の詳細
考古学:約200万年前の中国にヒト族がいたことを示す証拠
微生物学:外膜と細胞壁、どちらが硬い?
医学研究:ヒスチジン代謝がメトトレキサートへの感受性を決定する
分子生物学:糖尿病とがんのリスクを結び付ける