Nature ハイライト
天文学:2つの星の物語
Nature 559, 7715
太陽の近傍の星の化学組成からは、私たちが2つのはっきりと異なる種族の星を見ていることが示唆されている。1つは、早期に速やかに形成されたもので、もう1つは、より長い時間をかけて進化したものである。今回、野口正史(東北大学)は、モデルを使ってこの観測結果に説明を与えている。このモデルでは、早期の種族は低温の始原ガスの流れが落下した結果として形成され、その一方で2番目の種族は、数十億年たって銀河系の暗黒物質ハロー中の高温ガスが十分低温になり、内側へ降着し始めてから、形成が始まったとされる。
2018年7月26日号の Nature ハイライト
化学:ハイレート型リチウムイオン電池向けのニオブ・タングステン酸化物アノード
神経生物学:求愛行動に関わる神経回路
構造生物学:MCUの多様な構造
天文学:2つの星の物語
量子物理学:極低温原子からの物質波の自然放出
DNAナノテクノロジー:DNA折り紙をテンプレートにしてシリカ構造体を作る
古気候学:最終氷期極大期の開始時における氷床形成の詳細
考古学:約200万年前の中国にヒト族がいたことを示す証拠
微生物学:外膜と細胞壁、どちらが硬い?
医学研究:ヒスチジン代謝がメトトレキサートへの感受性を決定する
分子生物学:糖尿病とがんのリスクを結び付ける