Nature ハイライト

生物多様性:キリマンジャロ山における生物多様性と生態系機能

Nature 568, 7750

M Petersたちは今回、アフリカ最大の山であるタンザニアのキリマンジャロ山において、気候と土地利用が生物多様性および多様な生態系機能に及ぼす相互作用的な影響について調べた。キリマンジャロ山には、標高の勾配に沿って、低地サバンナから山地森林帯、高山生態系まで、熱帯アフリカに見られる主要な自然生態系が複数存在する。著者たちは、生物多様性、生態系機能、生態系の多機能性に見られるパターンが、気候と土地利用強度との相互作用的な影響を含めた統計モデルで最もよく説明できることを見いだしている。今回のデータは、生態系機能の土地利用強度への応答が気候に強く依存しており、乾燥した低地帯および寒冷な山地帯ではより激しい生態系機能変化が生じることを示唆している。

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