Nature ハイライト
地球水文学:人為的な河川系の改変によって劇的に減少した自由に流れる河川の数
Nature 569, 7755
ダムや貯水池などの人為的な改変によって河川が変化してきたことはよく知られているが、世界の河川のどの程度が人為的な改変の影響を受けていないままなのかについてはよく分かっていない。今回G Grillたちは、河川分断化の程度、流量調節、堆積物フラックス、消費水量、地域のインフラストラクチャーを総合的に評価している。こうした計量から、長さが1000 kmを超える河川のうち、自由に流れている河川はわずか3分の1であることが見いだされた。流路を全く妨げられていない河川が存在するのは、地球の最遠隔地である北極域、アマゾン川流域、コンゴ川流域だけである。
2019年5月9日号の Nature ハイライト
核物理学:固体キセノン中のバリウム原子を見つける
ナノテクノロジー:脳に着想を得た光コンピューティング
地球水文学:人為的な河川系の改変によって劇的に減少した自由に流れる河川の数
幹細胞:骨髄環境を単一細胞レベルで特徴付ける
神経科学:熱産生脂肪組織の神経支配機構
電池:グラファイトインターカレーションカソードの大容量化
肥満:農村部と都市部での肥満の比較
分子生物学:液–液相分離の制御因子
がん:乳がんにおいて細胞極性とがん代謝を結び付ける
分子神経科学:プロトカドヘリンを介したニューロンの自己認識機構
構造生物学:分子レベルでの不眠症治療薬の設計