Nature ハイライト

生化学:タンパク質–無機ハイブリッド材料

Nature 571, 7764

タンパク質の設計は多くの形で生物学に影響を与えており、基本的な集合原理を理解することによって望みの機能を持つタンパク質を一から作製できることを示している。今回D Bakerたちは、この方法を生物無機材料用に調整できることを示している。生体鉱物化作用(バイオミネラリゼーション)のある種の逆過程によって、タンパク質が雲母の(001)表面に結合して自己集合アレイを形成するよう設計された。こうしたタンパク質アレイは雲母上で数十ミリメートルのサイズに及び、タンパク質1個分の幅のワイヤーやさまざまなサイズの六角形アレイを形成するよう設計することができる。この設計原理を基にすれば、多様なタンパク質–無機ハイブリッド材料が実現されるはずである。

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