Nature ハイライト
生化学:タンパク質–無機ハイブリッド材料
Nature 571, 7764
タンパク質の設計は多くの形で生物学に影響を与えており、基本的な集合原理を理解することによって望みの機能を持つタンパク質を一から作製できることを示している。今回D Bakerたちは、この方法を生物無機材料用に調整できることを示している。生体鉱物化作用(バイオミネラリゼーション)のある種の逆過程によって、タンパク質が雲母の(001)表面に結合して自己集合アレイを形成するよう設計された。こうしたタンパク質アレイは雲母上で数十ミリメートルのサイズに及び、タンパク質1個分の幅のワイヤーやさまざまなサイズの六角形アレイを形成するよう設計することができる。この設計原理を基にすれば、多様なタンパク質–無機ハイブリッド材料が実現されるはずである。
2019年7月11日号の Nature ハイライト
神経科学:老化した脳では炎症が幹細胞機能に影響を及ぼす
免疫学:CD8 T細胞疲弊の調節
遺伝子工学:免疫過程に助けられてジャンプする遺伝子
惑星科学:非効率的だった月の集積
量子物理学:単一の核スピンの検出
物性物理学:磁気単極子の動きを検出する
エネルギー科学:プレーナー型ペロブスカイト太陽電池の安定性の向上
生化学:タンパク質–無機ハイブリッド材料
生体力学:足の胼胝が歩行に役立つ理由
細胞生物学:Smoothenedを介するシグナル伝達