Volume 449 Number 7160

Editorials

米国は、タンパク質薬の特許失効後にバイオジェネリック製品を認可できる道を開くべきだ。

Epo, by any other name p.259

doi: 10.1038/449259a

口蹄疫の流行で、英国の規制、監督の不備が露呈した。

p.259

doi: 10.1038/449259b

統合国際深海掘削計画(IODP)の初の探査がいよいよ始まるが、計画が順調に進むよう、参加各国のさらなる努力が期待される。

p.260

doi: 10.1038/449260a

News

プリンストンプラズマ物理研究所の核融合装置(NCSX)建設が、予算超過で中止の危機に。

p.264

doi: 10.1038/449264a

ドイツのマックス・プランク協会が、初の欧州外研究所を米フロリダ州に建設へ。

p.264

doi: 10.1038/449264b

マラリア対策の成果を上げるには、効果の期待できないワクチンの試験を中止すべきとの提言が。

p.266

doi: 10.1038/449266b

サンゴ礁と熱帯雨林の保全を交換条件に、途上国の対外債務を肩代わりする法案が米議会で可決へ。

p.266

doi: 10.1038/449266a

SPECIAL REPORT アフガニスタンの非合法なアヘン生産を根絶するには、どうすべきか。

p.268

doi: 10.1038/449268a

遺伝子治療中の関節炎患者の死は、別の感染症が原因だった可能性が。

p.270

doi: 10.1038/449270b

インドネシアで、さらに大きな地震が発生する恐れが。

p.270

doi: 10.1038/449270a

News Features

バイオのジェネリック:同じだが違う

p.274

大きな利益を上げているいくつかのタンパク質薬の特許がまもなく期限切れとなるが、同等な効果のあるジェネリック製品は作れるだろうか。

doi: 10.1038/449274a

海洋掘削:南海トラフ地震発生帯で

IN THE ZONE p.278

世界最大で高性能の日本の地球深部探査船「ちきゅう」が、初めての掘削活動を開始する。

doi: 10.1038/449278a

News & Views

コンピューター:ワイヤレスの伝染病

p.287

ワイヤレス通信技術が普及するにつれ、それに便乗するウイルスが出現するリスクも高まっている。ウイルス伝播の生物学的モデルは、現れつつあるこの脅威の評価に適したものとなりそうだ。

doi: 10.1038/449287a

加齢:幹細胞から最後まで

p.288

不死は神話や伝説の中の話だが、寿命の延長についてはまじめな科学的研究が行われている。幹細胞で加齢の原因とその影響を調べることは、この問題の解明に役立ちそうだ。

doi: 10.1038/449288a

古人類学:初期ヒト属をクローズアップ

p.291

ユーラシア大陸のグルジア、およびケニアで新たに発見された化石は、ごく初期のヒト属についてさらに明らかにしてくれる。これらの化石は、こうしたヒト属のサイズや形態にかなりの変動幅があったことを示している。

doi: 10.1038/449291a

触媒反応:ゴールド・スタンダードを掲げる

p.292

金は目下のところ、金属触媒の王といえるが、反応中に鏡像体分子のどちらが生じるかを制御することは、ほとんどの金触媒で不可能である。この問題の解決は、陽イオンである金触媒の負の対イオンにかかっている。

doi: 10.1038/449292a

構造生物学:予想外の開口

p.293

細胞膜にはチャネルがあって、それが開くとイオンが細胞内に取り込まれる。ナトリウムイオンチャネルの構造から、こうしたチャネルがプロトンに応答して開く仕組みの解明が進み、その構造成分に関するずっと続いてきた論争にけりをつけることになった。

doi: 10.1038/449293a

地球化学:呼吸し続ける地球

p.294

地球の大気中にある不活性ガス同位体の一部は、地球の深部からのみ生じる。地球がこういうガスをどの位の量、どのようにして放出するかは解明済みとされてきたが、この通説に対する疑問が浮かび上がってきている。

doi: 10.1038/449294a

物性物理学:締め付けの後の緩和

p.296

平衡までの緩和時間を決める規則は、古典物理学と量子物理学の世界において同じなのだろうか。最近行われたいくつかの実験は、同じとする説を裏付けるものだったが、今回行われた超低温原子に関する研究では、異なる結果が得られている。

doi: 10.1038/449296a

受精:カルシウムのダブルパンチ

p.297

受精によって、胚発生が確実に進むために必要なカルシウム濃度の急上昇が起こる。カルシウムは、見かけ上反対の分子シグナル伝達経路を活性化して目的を達するのだ。

doi: 10.1038/449297a

Articles

地球:地球型惑星内部の40Arの保持

40Ar retention in the terrestrial planets p.299

doi: 10.1038/nature06144

進化:グルジアのドマニシで出土した初期ヒト属化石から得られた体幹体肢骨格形態に関する証拠

Postcranial evidence from early Homo from Dmanisi, Georgia p.305

doi: 10.1038/nature06134

細胞:哺乳類セプチンによるフィラメント形成についての構造からの考察

Structural insight into filament formation by mammalian septins p.311

doi: 10.1038/nature06052

生化学:プロトン感受性イオンチャネル1の低pHにおける1.9 Å分解能での構造

Structure of acid-sensing ion channel 1 at 1.9 Å resolution and low pH p.316

doi: 10.1038/nature06163

Letters

物理:一次元ボーズ気体における非平衡コヒーレンスの動態

Non-equilibrium coherence dynamics in one-dimensional Bose gases p.324

doi: 10.1038/nature06149

量子情報科学:回路での単一マイクロ波光子の生成

Generating single microwave photons in a circuit p.328

doi: 10.1038/nature06126

気候:暁新世/始新世境界温暖極大期における陸上メタンサイクルの増大

Increased terrestrial methane cycling at the Palaeocene-Eocene thermal maximum p.332

doi: 10.1038/nature06012

発生:カルシニューリンはアフリカツメガエル卵抽出液が減数分裂M期から抜け出るために必要である

Calcineurin is required to release Xenopus egg extracts from meiotic M phase p.336

doi: 10.1038/nature06121

発生:カルシニューリンの一過的な活性化がアフリカツメガエルにおける胚発生の開始に必須である

Transient activation of calcineurin is essential to initiate embryonic development in Xenopus laevis p.341

doi: 10.1038/nature06136

細胞:GPR125+生殖系列前駆細胞からの、数種類の細胞種に分化できる機能をもった成体組織幹細胞の生成

Generation of functional multipotent adult stem cells from GPR125+ germline progenitors p.346

doi: 10.1038/nature06129

細胞:ノッチシグナル伝達の差異が神経幹細胞と中間体の前駆細胞を区別する

Differential Notch signalling distinguishes neural stem cells from intermediate progenitors p.351

doi: 10.1038/nature06090

生理:ZEITLUPEは、青色光下でGIGANTEAによって安定化される概日光受容体である

ZEITLUPE is a circadian photoreceptor stabilized by GIGANTEA in blue light p.356

doi: 10.1038/nature06132

免疫:樹状細胞でのインテグリンαvβ8の喪失はマウスで自己免疫や大腸炎を引き起こす

Loss of integrinαvβ8 on dendritic cells causes autoimmunity and colitis in mice p.361

doi: 10.1038/nature06110

医学:インスリンはコアクチベーターTORC2の阻害によって糖新生を調節する

Insulin modulates gluconeogenesis by inhibition of the coactivator TORC2 p.366

doi: 10.1038/nature06128

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