Nature ハイライト 量子情報科学:オンチップ量子光学 2007年9月20日 Nature 449, 7160 マイクロ波は、長距離放送からコンピューターチップ内部の短距離シグナルまで、従来型の通信技術で既に使われている。しかしマイクロ波は、離れた量子ビット(キュービット)間で通信を行う量子コンピューターにも使われるかもしれない。効率よいオンチップ、オンデマンドの単一マイクロ波光子源が、今回開発されたのである。その特性は、超伝導キュービットの回路で量子情報処理を行うのに適していることだ。今回の成果は、量子計算のための「Di Vincenzo規準」の1つである量子情報の可動なビット、すなわち「飛行するキュービット」へ超伝導キュービットを写像した最初の報告である。 2007年9月20日号の Nature ハイライト 進化:ヨーロッパへ向かった人類 量子情報科学:オンチップ量子光学 地球:残っているアルゴン40 気候:メタンによる温暖化の証拠 発生:受精におけるカルシニューリン 細胞:マークのついた幹細胞 細胞:ノッチシグナル伝達が左右する幹細胞の運命 免疫:免疫系内のバランスを保つ 目次へ戻る