Nature ハイライト
材料科学:湿性煙道ガス中でCO2を捕捉する材料の探索のための金属有機構造体のコンピューターライブラリーのマイニング
Nature 576, 7786
大気中CO2濃度の増大をどう制限するかは、我々世代の主要な課題である。炭素の捕捉と貯蔵は、実行可能な数少ない緩和技術の1つであるので、多くの研究がCO2を選択的に取り込む材料に重点を置いている。金属有機構造体(MOF)は、多くの関心を集めているが、水の存在下では性能が低下する。今回B Smitたちは、30万種以上のMOFを含むコンピューターライブラリーをデータマイニングすることによって、CO2と強く結合するため水に影響されずにCO2を取り込むMOFモチーフを特定できることを示している。最高性能のモチーフを含む2種類のMOFが合成され、これらのMOFは一部の市販材料よりも優れた性能を示した。次のステップは、工業環境でCO2取り込みを試験し、全過程の一部としてCO2取り込みを評価することである。
2019年12月12日号の Nature ハイライト
物性物理学:ギャップを飛び越える
ナノスケール材料:ナノスケールの電磁気学
材料科学:湿性煙道ガス中でCO2を捕捉する材料の探索のための金属有機構造体のコンピューターライブラリーのマイニング
進化学:ギガントピテクス属の近縁動物が明らかに
神経科学:脳における行動の諸変数の集団的表現
医学研究:動員された筋膜による深部創傷のパッチ修復
免疫学:抗腫瘍CAR T細胞療法の改善
遺伝学:ヒトの発生におけるクロマチン構造の獲得
微生物学:酸素発生型光合成の出現時期は再検討すべきか
構造生物学:マラリア原虫の薬剤抵抗性機構
構造生物学:T7SSの原子レベルの構造