Nature ハイライト

原子核物理学:間近にある核子

Nature 578, 7796

原子核の陽子と中性子は、強い核力によって1つにまとまっている。この力の物理学的基礎は量子色力学(QCD)によって記述され、生じる相互作用の強さは、原子核に見られる典型的な核子間距離に対してはよく絞り込まれている。しかし、中性子星コアの内部で予測されるようなより短い距離では、これらのモデルはあまり絞り込まれていない。今回CLASコラボレーションは、電子散乱の新たな測定結果を用いて、原子核内部において強く相互作用する短距離核子対の瞬間的な生成を調べ、こうした非常に短い距離での強い核力に関する極めて重要な情報を得ている。

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