Nature ハイライト
神経免疫学:免疫細胞はマウスの適応的熱発生を調節する
Nature 578, 7796
褐色脂肪組織やベージュ脂肪組織は化学エネルギーを熱として放散することができ、この過程を刺激すれば、肥満や代謝疾患と闘う上で役立つと思われる。脂肪の適応的な熱発生は、交感神経系によって制御されており、この制御は局所的な軸索からのノルアドレナリン放出を介して行われる。しかし、これらの熱産生脂肪組織の交感神経支配を仲介する細胞機構は分かっていなかった。B Huたちは今回、マウスの特定の免疫細胞(Vγ6+Vδ1+ γδ T細胞)が、IL-17F産生によって熱産生脂肪組織の交感神経支配を促進し、低温に対する耐性を制御することを示している。
2020年2月27日号の Nature ハイライト
原子核物理学:間近にある核子
エネルギー科学:被害の軽減
材料科学:ひずみ硬化する金属ガラス
気候科学:棚氷のブロック状の面は温かい海水による融解を妨げる
植物生物学:細胞の活性酸素種センサー
創薬:糖ペプチドの新しい作用機構
免疫学:セリアック病のマウスモデル
細胞生物学:自然免疫系の危機センサーTLR9に免疫以外の役割
神経免疫学:免疫細胞はマウスの適応的熱発生を調節する
がん:細胞の代謝を機械的に調節する
構造生物学:明らかになった甲状腺ホルモン合成部位