Nature ハイライト
細胞生物学:自然免疫系の危機センサーTLR9に免疫以外の役割
Nature 578, 7796
TLR9は細胞外ヌクレオチドのセンサーであり、免疫細胞で炎症促進性サイトカイン応答を開始させることが知られている。Y LiuとB Levineたちは今回、TLR9が持つ予想外の役割について報告している。彼らは、TLR9が、マウスの運動時の骨格筋において代謝応答の調節因子として働くことを見いだした。今回の研究は、TLR9がオートファジーのカギとなるタンパク質ベクリン1と結合し、これら2つのタンパク質が協働して、運動誘発性のAMPK活性化を調節することを示している。
2020年2月27日号の Nature ハイライト
原子核物理学:間近にある核子
エネルギー科学:被害の軽減
材料科学:ひずみ硬化する金属ガラス
気候科学:棚氷のブロック状の面は温かい海水による融解を妨げる
植物生物学:細胞の活性酸素種センサー
創薬:糖ペプチドの新しい作用機構
免疫学:セリアック病のマウスモデル
細胞生物学:自然免疫系の危機センサーTLR9に免疫以外の役割
神経免疫学:免疫細胞はマウスの適応的熱発生を調節する
がん:細胞の代謝を機械的に調節する
構造生物学:明らかになった甲状腺ホルモン合成部位