Nature ハイライト
ナノスケール材料:単層グラフェンを用いたマイクロ波検出器
Nature 586, 7827
マイクロ波検出器は、電波天文学や超伝導量子技術において非常に重要な計器である。マイクロ波ボロメーターの従来の感度向上戦略は、デバイスの小型化により熱的応答を高めるというものだが、この方向性は小型化が進むにつれて困難が増している。今回K Fongたちは、単層グラフェンを用いた究極的な薄さのマイクロ波ボロメーター型センサーを実証している。このセンサーのエネルギー分解能は、固有の熱ゆらぎによって課される基本的限界に近い。
2020年10月1日号の Nature ハイライト
ナノスケール材料:単層グラフェンを用いたマイクロ波検出器
化学:酵素を用いる合成化学
気候科学:グリーンランド氷床からの質量損失は間もなく過去1万2000年で最大に
神経科学:解離状態の神経リズム
幹細胞:単一細胞レベルでの細胞の再プログラム化
微生物学:微生物相を介した腸の修復
コロナウイルス:SARS-CoV-2薬の大規模スクリーニング
免疫学:ヒトにおけるインフルエンザワクチン接種に対する胚中心B細胞応答
創薬:抗生物質の全合成
構造生物学:de novoなDNAメチル化