Nature ハイライト
Cover Story:ヒトゲノムの発表から20年:ゲノム革命:この20年間のヒトゲノム塩基配列解読は科学の改革にどのように役立ったのか
Nature 590, 7845
20年前、ヒトゲノム計画はヒトゲノム全体の最初のドラフト塩基配列を発表した。Nature 2001年2月15日号の大半を占めたかなりの数のヒトゲノム関連論文は、約15年にわたる研究の集大成であった。しかし、それは始まりにすぎず、以来、研究者たちは「ポストゲノム」の時代にどっぷり漬かって意欲的に研究を進めてきた。今週号では、ドラフト塩基配列がどのように生物学研究や医学研究の再形成を助けてきたかについて、そして今日のプロジェクトが直面しているデータ収集、キュレーション、アクセスの課題について考察している。表紙のイラストは、ヒト遺伝子の研究がどう展開してきたかを視覚的に表現したものである。ここでは、ヒト染色体が同心円状の輪で表されており、さまざまなピークは、ドラフト塩基配列の発表前(輪の上)と発表後(下)に染色体上の各遺伝子を参照した論文の相対数を表している。(Comment p.212)
2021年2月11日号の Nature ハイライト
天体素粒子物理学:暗黒物質の量子的な探索
超伝導材料:モアレ3層グラフェンにおける超伝導
光学・フォトニクス:汎用3D撮像プラットフォーム
化学:単純な塩から複雑な結晶を作る
古生物学:ハラミヤ類の謎が解けた
集団遺伝学:豊富な表現型情報を持つ多様な人々から得たTOPMedゲノム
脊髄損傷:脊髄刺激によって脊髄損傷による血圧不安定性を阻止する
コロナウイルス:弱毒生黄熱ウイルス17D株(YF17D)ベクターを用いるSARS-CoV-2ワクチン
代謝:インスリン受容体シグナル伝達についての概念を見直す
分子生物学:空間的ゲノミクス